87: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2019/08/21(水) 18:28:09.23 ID:+iLnicLt0
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老人「覚えておったようだな」
禁書「!?・・・あ、あれ?・・・ここは・・・」キョロキョロ
老人「偉大なる魔法の砦。わしが守護しておる場所じゃ」
禁書「・・・もしかして、学園都市とは違う世界に来たのかも」
老人「左様。お主は異世界の魔術によりて恐怖の隷属となり、破壊の限りを尽くした。今は精神のみをここに呼び寄せたのじゃ」
禁書「どうして・・・」
老人「お主、本当に忘れておったようじゃの・・・困った時は魔法の呪文を唱えよと言うたであろうに」
禁書「そんなこと言ってたっけ?」
老人「まったく嘆かわしい。あの力さえ扱うことが出来れば、お主自身が正義を成せるというのに」
禁書「?」
老人「お主は自分が何もしなくても誰かがなんとかしてくれる・・・そう思っておる。わしはお主の中に善の心を見いだしたからこそ、力を授けた。それは間違いだったのか?」
禁書「だって・・・私はビリビリやスパイディやとうまみたいに強くないんだよ」
老人「いいや、お主は強い。純粋で善良な心の火を持つ者・・・わしが授けた力を振るうに相応しい者じゃ。強さとは腕力ではない。心の有り様じゃ」
禁書「・・・」
老人「心が強いからこそ、強い力を得る。さあ、魔法の呪文を唱えよ。さすればお主の精神は肉体に戻ると同時に力を得る」
禁書「どんな呪文か知らないんだよ」
老人「知っているはずじゃ。心でな」
禁書「魔法の呪文・・・!」
老人「決意と信念と、そして善の心を持って言うのだ!魔法の言葉を!魔法の呪文を!」
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