【ラブライブ!サンシャイン!!】善子「傷だらけの雷神様と私」【アベンジャーズ】
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19: ◆eCiylz7cJ3E4[sage saga]
2019/05/01(水) 23:22:59.03 ID:3n0XnkeA0

善子(……それは、決意に満ちた声だった)

善子(恐怖に震え、息を荒げていても、)

善子(それでも、言葉に迷いはない)

善子『無理、しないでね』

ソー『心配するな。全てを取り返してみせるさ』

善子『……辛くなったら、いつでも戻ってきなさい』

善子『私は……いつでも待っているから』

ソー『……ああ』

ソー『君が待っていてくれるというのなら―――安心できる』

善子(―――その会話を最後に、通信は切れた)

善子(その後ソーに連絡が付く事はなく、こちらが掛けてみてもコーグが出るだけだった)

善子(そうして数日が経過する)

善子(私はというと、何も変わりはしない)

善子(ゲームをして、ネットをして、漫画を読んで、眠る)

善子(そんな日々を送っていた、ある日)

善子(ここ数年、鳴る事のなかったスマフォが鳴り響いた)

善子(その宛名は―――)



善子「……お疲れさま、ソー」



善子(鳴り続けるスマフォを見ながら、数年ぶりの彼女達の名前を見ながら、私は呟く)

善子(この着信は、彼が成し遂げた事を示す何よりの証拠だった)

善子(あの傷だらけの雷神様が、それでもと戦った果ての結果……)

善子(……熱い何かが頬を伝うのを感じながら、私は着信に出る)

善子(聞き慣れた、それでいてとてもとても懐かしい声が、聞こえてくる)

善子(……これは、私だけが知る物語)

善子(傷だらけの雷神様と私の、)

善子(友達同士で慰めあっただけの、そんな何処にでもあるような―――)

善子(―――ありふれた、物語)




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