13: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:54:27.76 ID:ggin5fGOo
ジャマしちゃ悪いかなぁ、なんておもいつつ、話さないとどうしようもない。心の中でごめんねー、って言いながら近づくと、なんだろう、見覚えのある。あ、クラスメイトだった。
「ねぇねぇ」
そう声をかけると、爆発音が目の前で鳴ったみたいにビクって体を揺らして、それから目を大きく開いて二回重い瞬きをした。それを見て反射的に「あっ、ごめんね」って言うと、「い、いえ」向こうのが申し訳なさそうな声色に、口の中が苦くなった。飲み物も食べ物もない今、ごまかすためにはとにかく口を動かすくらいしかなかった。
40Res/22.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20