5: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:44:55.35 ID:ggin5fGOo
飲み物でも買ってくればよかったな、って考えていると、あるものに視線が止まった。なんだろう、らしくないっていうか、プロデューサーと結びづらいものというか、いや、仕事で使うのかも。それにしたって意外だった。次に「懐かしいなぁ」って気持ちがきた。物を重ね重ねて作られた山の頂上に置かれた一冊の文庫本を手に取った。
白と黄色のビビッドな表紙はどこに置いたって目に付く。触ってわかったけどまだクセがついてない、買ったばかりなんだとおもう。クリーム色の紙の上に置かれた文字を流し見しながらパラパラと軽快にめくってく。ページの真ん中でくるんと半分に折れたスピン(カタカナなのに日本でしかこう言わないみたい。英語じゃブックマークだって)を見て、やっぱり買ったばっかりだって確信した。そのページのお話はこの本の中でも一番ひんやりしたもので、私はあんまり読んでなかったなぁ。コロッサールな悲しみっていう言葉はずっと覚えてるんだけど。
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