千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
1- 20
44: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/12(日) 06:15:19.45 ID:DoNfZkVt0

花丸「う、うん……辺りの氷とかを全部溶かしてた……」

ルビィ「……そっか」

花丸「…………ルビィちゃん、まさか」

ルビィ「……この力で……パルキアを、倒せないかな」

花丸「ダ、ダメずら!!」


花丸ちゃんはルビィの肩を掴む。


花丸「あれだけ、苦しい思いしたのに……その力を自分から使おうだなんて……!!」


花丸ちゃんはそう言うけど……。


ルビィ「ずっとね……考えてたんだ」

花丸「……?」

ルビィ「どうして、ルビィにこんな力があるのかなって……」

花丸「そ、それは、巫女の力を受け継いだからで……」

ルビィ「うぅん、そういう話じゃなくてね」


ルビィは静かに首を振る。


ルビィ「夢の中だったからね……おぼろげだったけど……ドクン、ドクンって誰かの熱が流れ込んでくるようで」

花丸「誰か……?」

ルビィ「あの力が、熱が流れ込んでくるとき……それって、どんなときだったかなって」


思い出す。

小さい頃、クロサワの入江でのときも、クリフでの理亞ちゃんとの戦いのときも、そして、飛空挺で無理矢理使わされたときも……。


ルビィ「ルビィね……守りたいって想ってたんだ」

花丸「守り……たい……」

ルビィ「……うん。悲しいときとか、怒ったときに、出てきちゃってたけど……それでも、この気持ちの真ん中にあったのは──いっつも、守りたいって想いだった。願いだった」


ときにメレシーたちを守りたかった。お姉ちゃんの誇りを守りたかった。……そして、夢の中でコランを──ずっと一緒に育ってきた、大切な家族を守りたかった。


花丸「……ルビィちゃん」

ルビィ「……そして、今、ルビィはまた守りたいって想ってる……皆を守りたい、助けたい」

花丸「…………」

ルビィ「ルビィのことを助けてくれた皆を……守りたい」


ルビィを想って、助けてくれる、皆を──。

そう願った瞬間。


 「──ピピ、ピピィ」


ずっと、眠ったまま、動かなかったコランが、鳴き声をあげる。


花丸「……!」


真っ赤な光を輝かせながら。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
460Res/895.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice