渋谷凛「なぞののうりょく」
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2: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/05/11(土) 16:34:58.53 ID:QfZnhCgW0

「伊達眼鏡を信用し過ぎだと思うけど」

「案外気付かれないもんだよ」

「じゃあ今の状況はどう説明するの」

「プロデューサーは特殊だから」

「特殊、って。まるで俺がおかしいみたいな言い方やめて」

「実際おかしいでしょ? こんな人だらけのホームなのに」

「そうかなぁ」

「っていうか、プロデューサーは何してたの?」

「ん。俺は先方と打ち合わせから帰って来て、それで一本メールだけここで済ませちゃおうと思って、座ってメール打ってたんだよ」

「そっか。じゃあお疲れ様だ」

「いえいえ」

「で、偶然目の前のドアから私が降りてきた、ってこと?」

「いや、ふと視線を上げたらさ、電車がホームに入ってくるとこでな」

「うん」

「ぼけーっと、見てたら凛っぽい姿が見えたから」

「確かめてみたらビンゴだった、ってこと?」

「そう」

「……どんな動体視力してるの」

「すごいだろ」

「うん。プロデューサーやるよりも野球とか、そういうのやってた方がよかったんじゃないかな」

「野球やってたら凛に会えてないからなぁ」

「はいはい」

「あれ、結構殺し文句のつもりだったんだけど」

「蚊も殺せないと思うよ」

「無益な殺生はしない主義だからな」

「ああ言えばこう言うよね。ほんと」



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