64:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:22:02.10 ID:YWfCY9A20
「うーん」と三人は唸り、首を傾げる。それに対して、「あ、あの……」とタエが遠慮がちに手を上げた。
「どうしたのよ?」
「もしかして、っすけど……自分たちの放課後……つまり、サアヤセンパイの定時になる時だけ机と机が繋がるとか、そういう感じじゃないっすかね……?」
カスミの背から恐る恐る顔を出して発言するタエ。それに沙綾とアリサは頷く。
「まぁそうとしか考えられないわよね」
「うん。どうなってるんだろうね、本当に……」
「す、すみません、自分の発言でなんか余計に頭をこんがらがせちゃって……すみませんすみません……」
ぶんぶん頭を下げ始めたタエを「だ、大丈夫だよ」とカスミがなだめる。「そうだよ、大丈夫だよ」と沙綾も意識して優しい声を作ってなだめる。アリサはタエの反応に慣れているからか、さして気にした様子もなく、一応フォローのつもりで呟く。
「とにかく、沙綾と連絡を取れる手段があるっていうのは間違いなくいいことよね」
「う、うん! 沙綾ちゃんが無事だってキチンと分かったし! たえちゃんのおかげだね!」とカスミが続く。
「そうだね。何かあれば、時間はかかるけど意思疎通が出来るし、いつ書けばいいのかも分かったし」と沙綾も続く。
「はむはむはむ……」とリミはまだデニッシュを食べている。
「きょ、恐縮っす……」とフォローされたタエはますますカスミの背中で小さくなった。
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