【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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10: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:26:06.46 ID:PM9H0cD60
アスカは顔色を変えて周囲を見渡した。しかし、敵は見当たらない。

『妨害物はコード4B。フィールド反射膜を展開中』

オペレーターの音声が届く。敵は目の前にいた。
アスカが捕えたコンテナは、正方形の面をサイコロの展開図のように広げて、あっという間に長い触手を作り上げてしまった。

「ちっ、しゃらくさい!再突入直前だっちゅうの!」とアスカは言った。
アスカはその光景を目にしながらも、全く怯む様子を見せない。

「コネメガネ! 援護!」

アスカは、マリのいる方向へ顎を向けて激を飛ばした。
しかし、マリの乗った機体は、掩護射撃を一発打ち込んだところで大気圏への突入を開始してしまう。
仕方なく超長距離ライフルを手放したエヴァ8号機は、正面の楯を蹴り飛ばして離陸体勢を取った。

「めんご! 高度不足でお先に! あとはセルフサービスで……よろぴくぅ〜」

マリの音声が、通信不良で途切れる。

「ちっ、役立たず! もう、しつこい! こんなのっ! 聞いてっ! ないわよっ!」

アスカは苛立ちを押さえ切れずに、改2号機の足でコンテナを蹴飛ばした。
コンテナから伸びた触手は、波打ちながら一塊の束となって収束していく。触手はコンテナと改2号機を取り囲むようにして輪を作ると、光を帯びて激しく輝き出した。

「――ひっ!?」

触手が放った光は、一点に集中して改2号機の顔を焼き付けるように照らした。それを受けたアスカの左目が発光する。

「うわっちっちっちっち、なにこの光!? ATフィールドが中和してない!」


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