81: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:11:17.48 ID:9pdDfgPfo
   
 引きつったような声を吐き出したエミリーは、次の瞬間フッと力が抜けたように肩をカクリと落とし、頭を後ろへ投げ出すように、向こう側へ倒れていく。 
  
 「ちょっ……エミリー!?」 
  
 すんでのところで背中に手を回し、なんとか支えてやった。 
  
 「エミリー? エミリー!?」 
  
 目を閉じて、停電したようにぐったりしている。何度揺さぶり起こそうとしても反応がない。 
  
  
  
 「《……お母様! お母様! エミリーが……!》」 
  
 必死になって抱えあげた彼女の体をベッドに横たわらせ、助けを求めに階下へ走った。 
126Res/148.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20