トリエラ「本当にどうしようもない、わがままで馬鹿な人—」
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7: ◆b3.GfOf6h.[sage]
2019/06/14(金) 18:37:16.71 ID:G/vnc86U0

エリザヴェータ「……で、その夢には私はいなかった、と」

トリエラ(もう一つは、「私がいた」公社で暮らしていた何人かの義体の子たちがおらず、その替わりに別の子がいる、という事)
トリエラ(たとえば、ペトルーシュカが座学で座っていたはずの席にはエリザヴェータがいた)
トリエラ(ショートの赤毛のボーイッシュなペトラと、艶やかな長い金髪なエリザヴェータは一見受ける印象が正反対だけど、快活で明るい笑顔は変わらない)
トリエラ(そうまるで、同じ人みたいに---)

エリザヴェータ「にしてもトリエラさん、そういうの好きだったんだ」
トリエラ「好きって、何が」
エリザヴェータ「007みたいな、テロリストをこう、かっこよく、バッタバッタするようなやつ」
トリエラ「……見た事無い」
エリザヴェータ「ん、じゃあなんでそんな夢見たんだろうね……欲求不満?」

エリザヴェータ「えっと確か、夢で見る銃とかって男のひとのアレと同じだって—」
トリエラ「……」
エリザヴェータ「わわっ。ごめん!変な事言っちゃった」
トリエラ(時々自爆するのも同じだ)

エリザヴェータ「社会の闇と戦う正義の戦闘用義体の女の子かあ。カッコイイかも」
トリエラ「そんなんじゃないよ。単なる使い捨ての道具だった」
エリザヴェータ「夢なのに身も蓋もない世界だなあ……でもありがとね、トリエラさんがこんなに饒舌なのって初めてだから」
トリエラ「トリエラでいいよ……あのさ、以前の私ってどう見えてたの?」
エリザヴェータ「……言っていいの?」
トリエラ「うん」
エリザヴェータ「……つっけんどんっていうか、友達いないというか、みんなから怖がられてたというか……」
トリエラ(……どんなやつだったんだ……)
エリザヴェータ「でも、今話してすごくいい子ってわかったよ、ここってめんどくさいの多いもんね……こんど007見ようよ。いちばん最初のやつ」




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