258: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:46:24.13 ID:ob1y39C80
  
 誰もいない家へ逃げ帰って、部屋に飛び込んだ。 
  
 ベッドへ倒れこみ、うつぶせたまま、さっきの光景を思い出す。 
  
  
 「……すごく、綺麗な人だった……」 
  
  
 兄ちゃんと同い年くらいかな。 
  
 真美みたいな子どもなんかじゃなくて、ちゃんとした大人だった。 
  
  
 「……そっか。兄ちゃんにも、春が来たんだね」 
  
  
 良かったぁ。 
  
 兄ちゃんの将来、少し、心配してたんだよ。 
  
  
 「だから、これは……」 
  
  
 喜ぶべきこと、だよね? 
  
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