290: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/22(土) 07:50:15.15 ID:F7aS3gER0
  
 音出しは特にトラブルもなくおしまい。 
  
 リハーサルは昨日、入念にやったからね。 
  
  
 少し予定が押し気味だったけど、いよいよ本番。 
  
 幕の間からこっそり覗くと、いつの間にかお客さんが客席を埋めて、ちょっと先走ったサイリウムが光ってる。 
  
  
 「おっし真美、準備はいいな?」 
  
 「もうマリカースタート前からアクセル全開状態だぜ!」 
  
 「いいですか真美、あのげえむは押しっぱなしだと滑ってしまってスタートできないのです」 
  
 「知ってるよ……お姫ちんがテンパってた時に教えてあげたの真美じゃん……」 
  
 「衣装のチャックは大丈夫? メイクは崩れてない? 最初の歌、どっちの足から出るか覚えてる?」 
  
 「千早お姉ちゃん、そんなオロオロしなくても大丈夫だから」 
  
 「心配なんですよね、千早さん」 
  
 「千早ちゃん、まるでお受験前のお母さんみたいだよ……」 
  
  
 みんなが思い思いの言葉で、真美のことを後押ししてくれる。 
  
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