キョン「ぐえっ! な、何しやがる!?」ハルヒ「キョンの喉仏、捕まえた!」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:34:14.79 ID:F2H4nCm2O
「今度こそ、帰るか」
「……そうね」

時間が止まればいいのにと、ハルヒは確かにそう口にしたが、それは実現しなかった。
その理由を鑑みるに、ハルヒ自身、そんなことは不可能であるとわかっているのであろう。

もちろんこいつの能力をもってすれば簡単だ。
涼宮ハルヒには願望を実現する力がある。
本当にそれを望むのなら、その瞬間に世界は停止して、永遠に時が進むことはなくなる。

先だってそれを不可能だとハルヒは考えたとそう考察したが実はそうではなく、案外、本心では時間の停止を望んでいないのかもしれない。

それは存外、喜ばしいことのように思えた。

何故ならば、その思考が前向きだからである。
未来に対して、希望が満ち溢れている。
ならば俺は、ハルヒと共に歩もうと思った。

「もう傘はいいわ」
「濡れちまうぞ」
「もう、濡れちゃってるから」

降り続く雨に打たれながら、ハルヒは笑う。
身に纏う学校指定のスカートから滴る雫は、ほんの少しだけ黄色がかっており、ハルヒの黄色いカチューシャとお揃いで、眩しく映った。

「その傘、持って帰っていいわよ」
「いいのか?」
「また雨が降ったら忘れずに持ってきなさい」

団長命令だからねと、念を押されて苦笑する。
それはなかなかどうして愉しみで待ち遠しい。
茶色い雫を溢した俺は、未来に希望を抱いた。


【涼宮ハルヒの肛笑】


FIN


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