石動乃絵「しんいちろーのお尻の中にもあぶらむし〜」仲上眞一郎「やめてくれ!」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/30(日) 23:29:30.84 ID:ZOjUA0V2O
「ちゅっ」
「んなっ!?」

それは、一瞬の出来事であった。
極限まで接近し、今にも鼻先が触れ合いそうな距離にいた乃絵が、眞一郎の鼻先に触れた。
鼻と鼻が触れ合うのならば、まだ良かった。
しかし乃絵は、何を思ったか唇で触れてきた。

つまり、眞一郎の鼻先に、乃絵はキスをした。

「これでもう、関係ないとは言わせないわ」
「お、お前な……」
「私の気持ちは、これで伝わった筈よ」

石動乃絵の気持ち。
それは別段秘めたるものでもなんでもなく、常日頃から乃絵は眞一郎に好意を伝えていた。
眞一郎としては、その好意は乃絵が大事に飼育していた鶏であり雷轟丸と同じような、ペットに対するものとばかり思っていが、違かった。

変人との呼び声高い乃絵も鶏にキスはしない。
もし仮にしたとしても、人間に対するそれとはまるっきり意味合いは変わってくるだろう。

「私の気持ち、わかった?」

念を押しながらまたもや接近されて、その淡く色づいた桜色の嘴でまたもや鼻先を啄まれては堪らないと思った眞一郎は、何度も頷いた。

「わかった! わかったから離れてくれ!」
「それなら、洗いざらい、話して」

完全に主導権を奪い、まるでもう眞一郎の恋人にでもなったかのように乃絵は彼女面をして、彼氏の不貞を追求し、彼は白状したのだった。


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