25:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:10:47.13 ID:ndUIllUw0
「……ふふ。うん、それでこそ“春日未来”ね」
「で、でへへ〜そうですか〜?……ありがとうございます!」
やった……届いた!それが嬉しくて、ホッとして、自然とほっぺがゆるゆるになっちゃう。でもいいんだ、笑顔でいれるなら。
だってそれが、“アイドル”なんだから。
「えぇ──でもね、時にはアイドルでいることに疲れたりもするでしょう。辛い時だってきっとある。そういう時は、“アイドル”から“一人の女の子”に戻っていいの。ちょっとくらいなら悩んだって立ち止まったっていいのよ」
「え、でも……」
「大丈夫。みんな、貴女の想いを受け止めてくれる。静香も伊吹さんも、すごくあなたを心配していたわ──ううん、二人だけじゃない。他のみんなも、青羽さんも……もちろんプロデューサーだって、きっとそうよ。みんな、貴女のことを想ってる」
「これだけははっきりと言えるわ。ちょっと失敗したくらいで、少し弱音を吐いたくらいで、誰も貴女のことを嫌いになったり手放したりしない。みんな、765プロの仲間で──私みたいに、もう一つの家族だとさえ思ってる娘だって、きっといるはずだから」
「だからね、何か困ったことがあったら相談してほしい。辛いことがあったら打ち明けてほしいのよ──貴女の元気のない姿を見てる方が、頼ってもらえないことの方が、よっぽど辛いんだから」
「千早さん……」
私のこと、そんな風に思っててくれたんだ……。
「はい、ありがとうございます!」
今度はちゃんと後ろを向いて、千早さんの目を見て、お礼が言えた。きっと静香ちゃんとかにはしかられちゃうようなゆるゆるな笑顔だと思うけど、それでも笑顔は笑顔なんだもん。
すごく、すっごく嬉しいんだもん!
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