“らしくない私たち” に 祝福と喝采を
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27:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:15:06.31 ID:ndUIllUw0

「え? “みようみまね”、って何がですか?」

 あ……っていう小さな声。本当はきっと声に出すつもりなんてなかったんだと思う。だって、いくら待っててもその先を言ってくれそうになかったから。

「いえ、その、別になんでもないのよ?大した話じゃ──」

「えぇ〜、そんな風に言われたら余計気になっちゃいますよ〜。教えてくださいよ〜!」

 この時の私は、ちょっと浮かれてた。千早さんといっぱいお話できて、元気をい〜〜っぱいもらって。普段は話さないようなお話をい〜っぱいできたんだもん。

 だから、ちょっとだけ甘えるみたいな感じで聞いてみたんだ。まだ私を抱きしめてくれてる千早さんに身体を預けながら。

「……はぁ、わかったわ。でも笑わないでね?」

「はーい♪」

そんなに深く考えてたワケじゃなくて、ただもうちょっとだけ千早さんとお話したかっただけだったのかもしれない。

「さっきまでの私は、私一人から生まれたものじゃないの」

「……え、どういうこと、ですか」

「今日、貴女がその笑顔に戻れたのは、何も私の力なんかじゃない、ってこと。私に沢山の事を教えてくれたみんなの──水瀬さんやあずささん、萩原さんや真、それに春香、プロデューサーも……765プロの、みんなのお陰なの」

 でも、千早さんはどこか寂しそうにそう言った。



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