アンチョビ「一万回目の二回戦」
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124: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:04:18.13 ID:8naFKaaW0

「さて、これで伝えなくちゃいけないことは全て伝えたわ。あとは各人がクリアを目指せば、きっとゴールに辿り着ける」

 イレーザーを手に取ってホワイトボードの図を消し、私の隣を通り過ぎる。
 その背中へ、私は声をかけた。

「もしかして、もう帰るのか? せっかくだし、朝食くらい取っていったらどうだ?」

「そうしたいのはやまやまだけど、二人で話し合いたいこともあるでしょ?」

 ケイは首の上だけで振り向いてそう言うと、「あ」と何かに気付いたかのように目を大きくした。



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