143: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 23:01:05.12 ID:8naFKaaW0
「嫌とか嫌じゃないとかの話じゃないわ」
「……運命が何と言おうと、カチューシャは勝たなきゃいけないの」
「たとえ一万回繰り返したとしても、勝つのはカチューシャなのよ」
そう言ったカチューシャの瞳は強く透き通っていて、嘘偽りない本心なのが伝わった。
茶化す気はまったく起こらない。
その覚悟も、なんとなく理解ができた。
「でも、だからって――」
言いかけた私を、カチューシャが「はん」と鼻で笑う。
「ま、あなた達みたいな弱小校には、強者の胸の内なんて想像がつかないだろうけどね」
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