3: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 06:38:44.22 ID:zErl41JR0
果南「まさか、オバケ? ……ないないないない! そんな訳ないよ、ね?」
いるはずなんてないと分かっていても、訳の分からないことが起こっているとオバケの仕業なんじゃないかと考えてしまう。
果南「ひゃうっ!」
オバケのことを考えていたら冷たい風が吹いてきた。私は風の不意打ちに思わずびっくりして声を上げてしまった。
勇気を振り絞って風が吹いて来た方向へ目をやると、風で揺れているカーテンが目に入った。
果南「そこ、開いてたんだ……」
開いているガラス扉の方へゆっくりと向かってみる。もしかしたらオバケがいるかも知れないからね。オバケなんかいないけど。
手を伸ばせば触れるくらいの距離まで近づいたところで、私は目を瞑って耳をすませてみる。
ズサッ……ザザッ……
何かが地面を擦る音が聞こえる。それもかなり近い。少なくとも何かが隠れている事は確かだ。
とりあえず足があるということはオバケではないということだ。それなら私は大丈夫。ガラス扉に手をつけると勢いよく開いて外へ出た。
果南「そこにいるのは誰!?」
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