魔王「魔物使い、貴様はどのような世界を望む?」魔物使い「ほえ?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/18(木) 23:04:39.34 ID:Yz/20wypO
昔々、太古の昔。

その世界には人間と魔物が存在しており、凶暴な魔物は人間に危害を与え、駆除されていた。
もっとも凶暴とはいえ、野生動物である為、人間の知恵を持ってすれば倒せないことはない。
身体を鍛え、修行し、鍛錬に明け暮れて、人間は着実に強くなり、魔物は食肉となっていた。

徐々に一方的な搾取となった両者の関係に変化が訪れたのは、必然だったのかもしれない。

「ぴー! ぴー!」

深い森の奥の暗闇で1匹の魔物が産声をあげた。

「おやおや〜? これは見慣れない魔物だなぁ」

その魔物と初めて接触したのは、魔物使いだ。
彼は産まれたばかりの魔物を、抱きかかえて。
人間の子供にするように世話をして、育てた。

「ぴー! ぴー!」
「ああ、その鳴き声はうんちだな?」
「ぴー! ぴー!」
「フハッ! やっぱりか。鼻が曲がりそうだ」
「ぴー! ぴー!」
「嗤ってごめんよ。すぐ綺麗にしてあげる」

魔物使いの人間は、排泄の世話をする際に愉悦を漏らす悪癖があったが、善良であり、まるで我が子のようにその魔物を愛し、育てあげた。


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