七海やちよ「ああっ?! いろはが泉に落ちたわ!」
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7: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/07/22(月) 21:20:46.08 ID:gIXWvDgW0

莉愛「あー・・・・。コホンッ・・・。その・・・。そこのあなた。あっ、いえ・・・私と言うべきかしら・・・」

普通莉愛「な、なに・・・?」

莉愛「私が思うに、あなたは美しくないのではなく、ただ単に美しくなる方法を知らないだけよ。だからもっと自信を持って」

普通莉愛「・・・・ううん。ヘアアレンジとか、メイクとか・・・・すごく努力したけど私は―――」

莉愛「黙らっしゃい!!」

普通莉愛「へびあっ?!」

莉愛「あなたが美しくないのは外見ではなく、その腐りきった根暗な根性よ! さっき麻友さんが言いましたでしょう! あなたのことを『本当にかわいい女の子』だとっ!」

普通莉愛「!」

莉愛「今より外見を美しくしたいならまず中身を美しくなさい! だから麻友さんの言葉に疑問を持たないこと! いい?!」

普通莉愛「はっはい!」

麻友「うん! 莉愛ちゃんはかわいい!」

莉愛「もっと言っておやり!」

麻友「莉愛ちゃんはかわいい! 莉愛ちゃんはとってもかわいい!! 莉愛ちゃんはすごくかわいい!!! 莉愛ちゃんは世界一かわいい!!!!」

普通莉愛「はぅ/// ちょ、ちょっと〜/// やだもー/////」

莉愛「ふんっ。それでいいのよ、それで。分かればよろしい」



莉愛「・・・・・・」

莉愛(・・・・今でこそ読モになれるほどになった私だけど、正直いうと、未だに過去を引きずっていて周りが気になってハラハラしている)

莉愛(本当の私は “普通” だったということが、何かのきっかけで世間に知られてしまうんじゃないかと怖くなることがある)

莉愛(だけど、いざこうして普通の私に向かって、今の私が『自信を持て』と言ったり、麻友さんから『かわいい』と言ってもらったら、本当に私は生まれながらの美少女だったんだと思えてくる)

莉愛(そうしたら、ハラハラしたり怖くなる気持ちに怯えないで、堂々と日常を送れて、そしてこれからも私は、もっともっと外見も中身も美しくなれそう)

莉愛(今になってこんな風に過去の自分と良い意味で向き合える日が来るなんて。不思議な感じ)



莉愛「・・・・・麻友さん、ありがとう」

麻友「ふふっ、いいんです。お二人とも本当の莉愛ちゃんでよかった。私はしゃんとしている莉愛ちゃんが好きです」ニコッ

莉愛「んっ・・・? そういえば麻友さん。私はともかく、そっちの私も阿見莉愛だとよく認識できたわね。お互い会ったことがないはずなのに」

麻友「それは分かりますよ」

莉愛「どうして?」

麻友「だって莉愛ちゃんだから。私に莉愛ちゃんのことで分からないことなんてありません。莉愛ちゃんのことなら全部知っています。全部、全部」

莉愛「・・・・へっ?」

麻友「莉愛ちゃん・・・・イェヘヘッ・・・・・・・・・・・・・・・」












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