137: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/08/08(木) 02:10:17.57 ID:TGmOvz000
ーーー高等学校卒業日ーーー
男「………」テクテク
男「………」テクテク
男(終わったんだな)
男(長いようで短かった)
男(この帰り道も、もう歩くことはないんだろう)
男「………」テクテク
ーーーーー
青年「──や、久しぶり」
男「青年……わざわざこの教室に寄ったのか?」
青年「だって今日が学生最後の日だろう?君に会っていかないと僕の学生生活は締められないからね」
男「俺のことなんて忘れてると思ってたよ」
青年「忘れるわけないさ!君の方こそ最終学年になって教室が変わったらめっきり顔を合わせてくれなくなったじゃないか」
男「……別に会う理由もないからな」
青年「薄情だなぁ。理由なんかなくても会いに来てくれよ。親友っていうんだぞ、僕ら」
男「お前……なんか変わったな。もっと落ち着いた奴じゃなかったか?」
青年「変に取り繕うのをやめただけさ。疲れるしね。それにこっちの方が皆の受けがいい」
青年「勿論、大人の前では猫を被るさ」
男「……ふっ。あぁ確かにその方が似合ってるな」
青年「だろ?」ククッ
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