精霊使いのお姫様「魔女殿を助けたくはありませんか?」竜の子「助けたい!」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/24(水) 20:54:56.12 ID:a/Td8N0wO
「あらあら、まあまあ」
衛兵から事の次第を聞いた姫君は淑やかに微笑んで、竜の子と生贄に向けて手招きをした。
「さあ、漏らさぬうちに早くお入りなさいな」
「ですが、姫様!」
「よいと、言っているのです。何か問題が?」
「……いえ、ありません!」
美しい笑顔だけで衛兵の苦言を黙らせた姫君は、豊かな金髪の巻き髪を揺らしながら城内を先導し、竜の子と生贄娘を自室へと招いた。
そして、変わらぬ笑顔のまま、促した。
「ここはわたくしの私室ですので、遠慮はいりません。さあ、盛大に脱糞してくださいまし」
竜の子は目を瞬かせる。おかしいな。
何かの間違いか。いや、幻聴だろう。
そう思い、気を取り直そうとしたら。
「では、お言葉に甘えて、遠慮なく」
ぶりゅっ!
傍らで生贄娘が脱糞をして。
あっ、終わったと、思った。
城内での脱糞は極刑だろう。
罪状が脱糞なんて格好悪い。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!
父上、母上。ごめんなさい。
志し半ばで、口惜しいです。
生贄娘の手綱を離しました。
そしたら、脱糞されました。
それが嘘みたいな現実です。
どうか、せめて、お元気で。
「フハッ!」
「えっ?」
父と母にお別れをしていた竜の子は、姫君の私室に響いた愉悦によって、現実に立ち返った。
今のは誰の愉悦だろう。生贄娘ではなかった。
彼女の愉悦を竜の子が聞き間違える筈もない。
ではいったい、誰がこんな高嗤いをしたのか。
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
ふと視線を上げると、お姫様が、狂っていた。
口角を釣り上げて、哄笑を響かせるその姿は。
姫君もまた、同じ穴の貉であると示していた。
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