36:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:57:58.31 ID:XLNzjGnq0
  
 呼吸がドンドン加速していって、頭がクラクラする。このままでは過呼吸になってしまいそうだった。 
  
 「あさひも目を瞑れ! 絶対見るなよ!」 
  
 あさひからの返事を待たず、俺は最終手段に出た。ズボンも下着も脱ぎ、自分の股間をライトで照らしたのだ。 
  
 恐らく、視界に入ったのだろう。言葉は分からないが、凄まじい呪詛の様な恨みの言葉が聞こえてくる。それでも、視界の端でゆっくりとヤツは近づいてきていた。 
  
 絶望感が全身を覆いつくす。 
  
 迫りくる死の気配に、フッと力が抜けてその場にへたり込んだ。 
  
 その時だった。 
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