魔物使い「汚らしい! ボクに触れるなっ!」竜の子「汚らしいのは、お前だっ!!」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:11:10.48 ID:jtQcW+hGO
「魔女さん、しっかりして!?」
「……どうして、若が、ここに……?」
「お友達だからだよ!」

出血する魔女の傷口を抑え止血しつつ、理由を問われた竜の子は、当たり前のことを叫んだ。

「お友達だから、助けに来たんだ!」
「……おとも、だち」
「そうだよ! 僕たちは、お友達だ!」
「……お友、達」

魔女は今度は、今度こそ、間違えない。
正しく、お友達と、そう反芻した。
去り際、お友達にはなれないと言われた。
しかし、竜の子は、はっきりと耳にした。

敵対する竜の子へ呼びかけた、魔女の本心を。

「もう二度と、僕に嘘をつかないで!」
「……若」
「僕は愚かな子供だから、嘘が見抜けない!」
「……ごめん、若」
「だからもう、嘘つかないって約束して!!」
「……わかった。もう二度と若に嘘をつかない」

竜の子はポロポロと涙を流して訴えた。
その涙があまりに優しくて、温かくて。
約束を交わした魔女の頬にも涙が流れていた。


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