一花「BE MY BABY」
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1:名無しNIPPER[saga]
2019/08/04(日) 17:18:06.34 ID:mo/WQEjv0
一花「ビーマイベイベー♪ビーマイベイベー♪アッフゥフン!」

風太郎「なにやってるんだ、お前」

一花「うわっ、びっくりした!? もう、おどかさないでよ! いるならいるって言ってくれればいいのに」

風太郎「別におどかすつもりはなかったんだが……」

一花「うわーメチャクチャ恥ずかしい。他の人、いたりしないよね?」

風太郎「幸いにも俺一人だから心配するな。つうか、ホントにどうした? まさかとは思うが、仕事と勉強からくる疲れが蓄積してついに心が壊れてしまったのか?」

一花「あはは、違う違う。今度出演するCMの練習してただけだよ」


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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:20:04.96 ID:mo/WQEjv0
風太郎「CM? へえ、どんなCMなんだ?」

一花「結構がっつり聞いてくるね、フータロー君……一応まだ公には出せないやつだから、絶対秘密にしてくれるって言うなら、特別に教えてあげてもいいよ」

風太郎「そうか。じゃあ無理に聞く必要もないな」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:21:54.01 ID:mo/WQEjv0
風太郎「しょうがねえな。そこまで言うなら聞いてやらないでもない」

一花「いいようにもてあそばれてる気がするなー。ま、いいか…実は今度、シャンプーの新作が出るんだけど、そのCMに出演することが決まってさ。結構大きな仕事だからきちんと練習しておこうかと思って、歌いながらステップしてたわけ」

風太郎「シャンプーのCMで歌とステップ? イロモノ系…とかじゃないよな」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:23:32.99 ID:mo/WQEjv0
一花「素直なフータロー君に免じて、教えてあげましょう。BE MY BABYの曲に合わせて私がノリノリでステップ踏んで踊ります! それだけ!」


風太郎「それだけ!?」

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:24:44.87 ID:mo/WQEjv0
風太郎「ああ。俺には演技のなんたるかなんてこれぽっちもわからないが、どういう女優が人から求められるのかぐらいは想像がつく」

一花「ほうほう」

風太郎「容姿やキャラクターは当然重要だろうが、なによりもまず──上手な嘘がつける女優は食いっぱぐれることはない……違うか?」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:26:32.31 ID:mo/WQEjv0
風太郎「誰が先生だ! いつ俺がお前の教師になった──いや、教師ではあるか」

一花「ふふふふふっ。照れ屋さんな先生もかわいいですなあ」

風太郎「くそっ…! ほらっ、台本寄こせ! 一回だけ付き合ってやるから、それが終わったら勉強に移るからな」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:27:47.85 ID:mo/WQEjv0
風太郎「ん? 今なんか変な音がしなかったか?」

一花「君がそこまで言うなら仕方ないよね。私はもちろんオッケーだから…それじゃ、これから末永くよろしくお願いします」

風太郎「……はあ? お前一体なに言って──」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:29:07.39 ID:mo/WQEjv0
一花「ええー、フータロー君って頭良いんじゃなかったっけ? これぐらいの英語はすぐ理解してくれないと困るよ」

風太郎「違う! 俺が言いたいのはそういうことでは──」


以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:31:20.69 ID:mo/WQEjv0
一花「最高の、告白だったよ」(うっとり顔)

風太郎「いやそれはおかしい」

一花「おかしい? 証拠はここ。言質はとったし、あとは実際にカップルらしいことするだけなんだけど……とりあえず──する?」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:33:01.18 ID:mo/WQEjv0
一花「君の特別になりたい。君の一番になりたい。どうすれば君の心を掴めるんだろうって考えて…考えて考えて考えた末の結論が、これ。君が異性との色恋に関して受け身だって気がついてからは、早かったよ。いわゆる既成事実ってやつだけど、引っ付いてしまえば君はきっと離れない。離れられない。責任感が人一倍強いから、誰かと結ばれてしまえば最後、籠の中の鳥みたいに静かで大人しくしてくれる。君を求める女はいっぱいいるだろうし、そちらに目移りしちゃうときもあると思う。でも、罪悪感が枷になって行動には移せない。誰かを裏切る悪い自分を、君はきっと許すことができない」

風太郎「お、お前……」(驚愕)

一花「だから、無理やりにでも引っ付いた方が早いって気づいたんだ。これからは君の髪も、肌も、瞳も、爪も、唇も、全部全部全部全部、私のモノ。もう離さない。誰にも渡さない。絶対に五等分になんかしない」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:34:30.32 ID:mo/WQEjv0
一花「ある人がね、私にこう言ってくれたんだ。『我慢せずにしたいことしてほしい』ってさ。あのとき、自分を縛る鎖から解放された気がした──私は私のままでいいんだって、そう思えた」

風太郎「あ、開かない──なんで、入るときは鍵開けたままにしていたのに──誰か! 誰か助けてくれ! 誰かー!!」ガンガンッ!!


以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/04(日) 17:35:30.31 ID:mo/WQEjv0
〈数年後〉


一花「そうやって、ママはパパと結ばれたんだよ」

以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2019/08/04(日) 17:36:35.79 ID:mo/WQEjv0
いち髪で、いこう。
一花お姉さんは周りを気にせず物語をかき回してる方が、いきいきしてると思います。
依頼出してきます。ありがとうございました。



14:名無しNIPPER[sage]
2019/08/04(日) 22:52:20.29 ID:WqbmxIV1O

もっと一花で書いて


15:名無しNIPPER[sage]
2019/08/05(月) 03:25:07.07 ID:3OGoCF73o
この路線で良かったと思うだけどなあ…
なりふり構わないってお姉ちゃん大好き


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