217:名無しNIPPER[sage]
2019/08/20(火) 15:53:32.64 ID:7jJYpAViO
とはいえ…こんな無口でかつ歳も一回りは違いそうな子に振る話題ってなんだ?…駄目だ、思い付かねぇ。
俺は唸っていると、テーブルに置かれたエメクの得物、短刀が目に留まる。そういや…あの技の事とか聞いてみるか。
「なぁなぁ、オーガの時に使ったあの技ってさ、魔走とは違うのか?」
「…………」
ダメか、怒ってるからか答えてくれなさそうだ。
「…………迅雷」
「え?」
「迅雷…………俺の技」
「へぇ…迅雷…」
あの速度から連想されるのは疾風迅雷。なるほど、見た目も名前もピッタリだな。
「……男こそ、その馬鹿力は何なの。オーガの一撃ってかなり重いんだけど」
「こら。歳上なんだから、さん付けしなさい」
「だから…………はぁ、もういい」
異世界に来て数日では元の世界の感じは抜けない、多分言葉使いなんて冒険者の間では気にしないのだろう。つい諭してしまったから、また拗ねてしまった。冒険者の子供は対等に扱わないと駄目な感じかな。
「あ、悪い悪い。さっきの質問だけど、俺はこう見えて強いからな」
俺はここぞとばかりに胸を張って言う。
「…………全然そんな風には見えないけどね」
「でも、俺の真空刃見ただろ?」
「…………」
返事は無い。やはりエメクと話すのは難しいなと痛感する。
「お待たせしました〜」
「お」
頼んだツマミが来た。これは何だろう…見た目は長芋の醤油漬けっぽいが。
「ほら、エメクも食えよ」
「…………」
返事はなくとも、視線がツマミを向いている。
「遠慮しなくて良いぞ…………ん!美味いぞこれ!」
「…ふーん」
興味ありませんけど、みたいな態度をしていてもツマミに手が伸びている。難しいお年頃だしな、素直になれないのだろう。いや、俺が怒らせたからか。もしかしてウザ絡みしてくるオヤジみたいな感じなってる?俺。
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