326:名無しNIPPER[sage]
2019/08/30(金) 16:34:23.04 ID:pHSCvi0vO
戸愚呂を巻くように浮かぶキュレウスを睨みつけていると、その胴体は光り輝き小さくなっていく。
「な!?小さくなっていくけど!?」
「狼狽えるな。ここからが正念場だぞ、男」
レオーネは剣を構え、俺も遅れて短剣を身構える。小さくなっていくキュレウスは次第にある物に形を成していく。
小さくなったそれをセイレーンが掴むと、薄らと見えていた身体の色が濃くなっていく。
「ハープだ!キュレウスがハープになった!」
「奴が、セイレーンか…!」
顕現したのはハープを弾く美しい女性。黄金の髪を全身に這わせ、頭から髪と同じ色の羽根を生やし、手首や手足からも小さな羽根が生えている。何より全裸な事と、下半身が魚じゃない事に俺は特に驚いた。
「予想とは違ったけど…すっげぇ美人」
「見蕩れて惚けるなよ、あれでも魔獣だ」
「わ、わかってるよ」
『〜〜♪』
歌声と共に、今度は弦から奏でられる音も乗ってくる。
「呑気に弾きやがって…余裕ってか」
「男さん!レオーネ!」
「アレス…無事のようだな」
「うん。ここからはセイレーンの特性に気を付けて、何が起きるか分からないから」
「特性……アレスの雷雨みたいなやつだよな」
「そうだね。恐らく音関係だと思うけど、いつ仕掛けて来るかが分からないね」
「おっかねぇなぁ……」
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