53:名無しNIPPER[sage]
2019/08/06(火) 02:56:24.32 ID:xoSF0oKl0
唱えた瞬間、俺の右半身が漆黒の炎で燃え上がる。
「っっ!あっっつ!!」
『精約だ。我慢しろ』
また我慢かよ、とか思っていたら炎が消えた。
右手には肘まである、漆黒の歪な篭手が装備されていた。
『精約完了により、我の精霊としての力を貴様に与えた』
「精約……あれ?」
何だか左右の目での視界の映り方が違う。何なら右目は、遠くを見ようと思えば、100m先の木の窪みまで見れるくらいに視界が異常に発達している。
燃やされた右半身だけ、力の加減が違うというのか、恐らく右手右脚にも何かが起きているのは容易だった。
『奴らを見ろ』
奴らといえば、ゴブリン共しかいない。とりあえず今は言う事を聞こう。俺はゴブリン達を見据える。
『右手を握ってみろ』
「……?」
ぐっ、と軽く握ってみる。その瞬間、ゴブリン共は闇に包まれ、爆散する。
「なっ!?なんだこれ!?」
『魔眼の目。貴様に心から恐怖心を抱いた者を視界に入れて右手を握る事により、条件を満たした者は絶命する』
なんつー恐ろしい能力。悪役側みたいな能力だな。
「すっごー……」
『我は再び眠りに就く』
「え?ちょ、待って待って!?」
精霊からの返事はない。マジか、本当に寝やがった。
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