カズマ「お前、あのキス……どこで覚えたんだ?」めぐみん「……バカ!」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 00:46:19.53 ID:QaugMPoFO
プロローグ

「カズマ……」

呼びかけても、彼は目覚めません。
荒くて熱い吐息を吐いて、苦しそうです。
高熱を出して寝込んでいるカズマを見ているとこのまま死んでしまうのではないかと不安になり、私は思わず泣いてしまいそうでした。

「大丈夫よ、めぐみん」
「アクア……」
「水の女神たるこの私が、カズマの熱をすぐに冷ましてあげるわ! だから心配しないで!」
「お、おい、アクア。どうにも嫌な予感しかしないから、やめておいた方が……」
「安心して、ダクネス。私に任せておけば高熱なんてチョチョイのチョイよ! それ、花鳥風月!」

ダクネスの静止を振り切り得意の水芸を披露してカズマに冷水を浴びせたアクアでしたが、それは当然ながら逆効果であり、彼は得意のツッコミを入れる余裕すらなく更に熱が上がってしまい、その日から1週間生死を彷徨いました。

「カズマ……ごめんなさい」

私は付きっ切りで彼の看病をして、そして何度も謝りましたが、カズマの熱は下がりません。
あの日、私が日課の爆裂散歩に誘わなければ。
何度も悔やみ、後悔し、そして懺悔しました。

思えば私はこの頃、少々浮かれすぎており、そして調子に乗りすぎていたのかもしれません。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 00:49:25.22 ID:QaugMPoFO
「ばっくれっつ! ばっくれっつ!」

本日は快晴で、絶好の爆裂日和ですね。
どうも皆様、お集まりくださり感謝します。
このすばの正ヒロインこと、めぐみんです!
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 00:52:32.16 ID:QaugMPoFO
ズドンッ!

「見てくださいカズマ! あの爆煙は過去最高の高度に到達してます! 新記録ですよ!」
「おお〜今日はまた一段と派手にやったな」

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 00:54:19.01 ID:QaugMPoFO
「絶対にお前の爆裂魔法のせいだ!」
「えへへ……やっぱりそう思いますか?」
「なんでそんなに嬉しいそうなんだよ!?」

突如降り出した大雨に打たれて。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 00:56:47.68 ID:QaugMPoFO
「カズマ……あの、昼間の約束ですが」

その日の晩。
我が名はめぐみん。約束は必ず守る女。
というわけで、律儀な私は昼間に交わしたキスの約束を果たしにカズマの部屋を訪れました。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 00:58:36.88 ID:QaugMPoFO
「ごめんなさい……カズマ」

日が昇って、日が暮れて。
あれからもう1週間は経ったでしょうか。
時間の感覚がもやは定かではありません。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:00:46.37 ID:QaugMPoFO
「めぐみん、こんなに遅くにどこへいく?」
「ダクネス……私は少し席を外しますので、その間、カズマのことを頼みます」

今にも死にそうなカズマの寝顔をこれ以上見て居られすに、真夜中に外出しようとする私に気づいたダクネスに、彼の看病を頼みました。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:02:41.71 ID:QaugMPoFO
「ごめんくださーい!」

時刻は丑三つ時。
街は寝静まっており、当然店はどこも閉まっていて、にも関わらず街には何故か若い男が歩いていたりして気まずそうに視線を逸らされました。

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:05:33.96 ID:QaugMPoFO
「カズマの熱が下がらないので薬をください」
「なんだ、あの小僧はまだ熱があるのか」
「はい。全然回復する兆しが見えなくて……」
「安静にしておればすぐに良くなるというのに、やはりバカは死なんと治らないようだな」
「カズマは死なせません!」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:07:23.70 ID:QaugMPoFO
「ダクネス! 今戻りましたよ!」

あの後、すぐに私は屋敷に戻り、急いでカズマの病床へと向かいました。するとダクネスが。

「あっ! めぐみん! こ、これは違うんだ!?」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:08:47.35 ID:QaugMPoFO
「ほ、本当にそんなところに挿れるのか……?」
「これが正しい座薬の投与の仕方なのです!」

座薬。
それはこの世界に存在しない薬。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:10:38.69 ID:QaugMPoFO
「では、いきますよ……?」
「ごくり……」

ズポッ!

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:14:18.68 ID:QaugMPoFO
「いまです!」

ずぼぼっ!

「め、めぐみん! 指まで入ってるぞ!?」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:17:02.91 ID:QaugMPoFO
「何事だ! アクア!」
「見てダクネス! こいつが諸悪の根源よ!!」

ダクネスが尋ねると、アクアは得意げな顔で鼻息を荒くして、1匹の淫魔を突き出しました。

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:19:32.76 ID:QaugMPoFO
「ふむふむ……やはりそうか」
「バニル……頼むから黙っていてくれ」
「もちろん黙っているとも。ここでお客様に恩を売る為に全てを見通す吾輩はこうしてわざわざ足を運んだのだからな!」

何やらカズマとヒソヒソ密談を交わしているバニルさんを見て、アクアは勘違いをしたらしく、怒髪天を衝く勢いで糾弾しました。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:21:51.64 ID:QaugMPoFO
エピローグ

「カズマ……体調はどうですか?」
「ああ、もう平気だよ」
「それなら良かったです」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage]
2019/08/25(日) 14:02:35.09 ID:s2sJSv1Oo

入れた座薬の匂いを嗅ぐのは正ヒロイン行為なんだろうかww


18:名無しNIPPER[sage]
2019/09/01(日) 15:56:10.79 ID:/sO50l010
めぐみんはそういうことする


19:名無しNIPPER[sage]
2019/09/15(日) 03:02:04.21 ID:qt1uJvCMO
なんだこれ
ちゃんとした愉悦じゃないか!たまげたなあ!
おつ



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