魔術師「探偵業はじめました」剣士「消えた恋人を探せ!の巻」
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48: ◆m6oSrzv57o[saga]
2019/09/08(日) 20:12:34.22 ID:9/hp5Brp0
魔術師「まず最初に依頼を聞いたときは、ただ単に青年くんが人間の彼女に愛想を尽かされただけかと思った」

魔術師「だが、もし本当にそうだとしたら、何かしらの形で『お前とはもうやってられねー!』っていう意思表示をする必要があるだろ?」

魔術師「何も言わずに出て行かれたら、残された人間は九分九厘ソイツを探しに出るだろう」

魔術師「縁を切ろうと家出したのに、肝心の相手が探しに来ちまったら本末転倒だ」

魔術師「逆に言うと、何も言わずに出ていくってことは、単なる誘拐か、家出したけどホントは探しに来て欲しいかのどちらかだと思ったんだよ」

剣士「なるほど。それじゃあ魔族だって分かったのは?」

魔術師「じゃあここで問題です。セイレーンといえば?」

剣士「うーんと…綺麗な歌声で船乗りを惑わせて船を沈ませる?」

魔術師「正解。ここで青年くんの言葉を思い出してみてくれ。彼女さんは失踪する前、何をしてた?」

剣士「新聞とカレーと…あっ、歌を歌ってた!」

魔術師「そうだ。まぁ、これだけなら偶然の一致ってことも考えられるが、決め手はやっぱあの水槽だな」



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