2: ◆C2VTzcV58A[saga]
2019/09/30(月) 00:15:32.39 ID:rPMEZBG40
千夜「しかし、お前は複数担当アイドルを持っているのに、今日ここにいるのは私だけですか」
P「そういう日もあるさ」
千夜「自分とお嬢さまのスケジュールしか確認していないのは迂闊でした」
P「ちとせは実家の集まりに呼ばれてるんだっけ? 本人から聞いたよ」
千夜「はい」
P「千夜は行かなくてよかったのか? 使用人って立場なんだろう」
千夜「……名家には、色々な事情があるのです。私のような『半端者』を、快く思わない者もいる。今日の集まりは、私が行かないほうがお嬢さまの立場を悪くせずにすむと判断しました」
P「……ごめん。聞かなくていいことを聞いてしまったな」
千夜「別に気にしていません。自分の立ち位置は、心得ているつもりです」
P「千夜……」
千夜「それに、お前のそういった言動は今に始まったことではないでしょう。諦めています」
P「なんだか複雑な評価だ」
千夜「担当アイドルの心に踏み込む。そうやって、今までも関係を築いてプロデュースしてきた。お前はそれが正しいと信じているのでしょう。なら、お前はそのままでいい」
P「……ありがとう。千夜」
千夜「これからも、仕事だけの関係では満足できないプロデューサーとして頑張ってください」
P「その表現は誤解を招くからやめてほしいな!」
千夜「あと私は拒絶する時は容赦しませんのでお覚悟を」
P「怖い」
千夜「あと万一お嬢さまの心を傷つけた際は」
P「注文が多い」
千夜「デデン」
P「殺される!」
千夜「では、レッスンに行ってきます」
P「ああ、頑張ってきてくれ」
千夜「……私が言えたことではありませんが、お前は切り替えが早いですね」
P「それが大人ってやつだ」
千夜「おとな……オトナ……」
P「スマホで調べても多分『オトナ』って単語は一種類しか出てこないと思うぞ?」
千夜「乙名(おとな)とは、惣村の指導者の一種。惣村とは、中世日本における百姓の集落を指す」
P「一種類じゃなかった」
千夜「デデン」
P「えっそれだけで殺されるの俺」
千夜「一人前の大人の言葉には責任が伴うと教えられました」
P「くっ、悔しいがそれっぽい言葉だ……!」
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