20: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 20:31:54.92 ID:H1ozWFRS0
10
高峯探偵事務所
真奈美「ということで、その日の先客に悲鳴をあげさせてしまった」
まゆ「のあさんの説明不足?」
真奈美「結果的にな。この時点でとあることもしてない」
まゆ「とあること?」
真奈美「まだ私ものあも互いに名乗っていない」
まゆ「それは、話せなくてもしかたないですねぇ」
真奈美「のあの性格からして必要以上には話さないだろう」
まゆ「でも、ここには招き入れてくれたんですよねぇ」
真奈美「ああ。不思議なところだな」
まゆ「真奈美さんを信頼できる人だと思ったから?」
真奈美「そこまで信頼できそうな感じはなかったと思うが。理由はのあにあると思う」
まゆ「のあさんに……」
真奈美「理由はこの場所だろうな」
まゆ「ここに人を招きいれたいから……でしょうか」
真奈美「私はそうだと思ってる」
まゆ「のあさんにとっては大切な場所だから」
真奈美「両親が健在だった頃は人の出入りが多かったのかもな」
まゆ「……」
真奈美「そういうわけで、悲鳴の持ち主と私はよろしくない出会い方をしたわけだ」
まゆ「その人はどうして、のあさんの部屋に?」
真奈美「彼女は部屋を借りて、私が入った時は寝ていた」
まゆ「ちょっと反応が大袈裟な気がします」
真奈美「ああ。理由があった」
まゆ「理由……」
真奈美「彼女が最初の事件の依頼者だ」
116Res/151.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20