405: ◆7jwTcAQqF.Dj[saga]
2020/02/19(水) 00:17:47.30 ID:qYbXnGr+0
 ーーー神社ーーー 
  
  
  
 ……………。 
  
  
  
 スッ... 
  
  
  
 幼女「………」 
  
 幼女「……」ジッ 
  
  
  
 (長い石段) 
  
  
  
 幼女「………」 
  
 幼女(心とは誠、関心の尽きぬ代物よ) 
  
 幼女(どれ程小さき存在であろうと、その在り様で如何様にも魅せる事が出来る) 
  
 幼女(…そして其れは、人のみが持つ特権に非ず) 
  
 幼女(碧のケモノ) 
  
 幼女(彼の者も又、今際の際己が心を強く鳴らし、自らの生涯と番の影を遺していった) 
  
 幼女(前者は彼等の子へ) 
  
 幼女(後者は猫又へ。……そして彼の書物へも) 
  
 幼女(なればこそ、あの書物は創造主の強き心に惹かれ、共鳴したのであろう) 
  
 幼女「……世界は、共に在る事を選択したのかもしれぬ」 
  
 幼女(そなた達が其の可能性を魅せた様に) 
  
 幼女(…住む世界異なれど、心を通わせた二つの命が在った様に) 
  
  
  
 ーーーーー 
  
 少年「──友達に、なってくれませんか?」  
  
 ーーーーー 
  
  
  
 幼女「勇む心を持つ者よ」 
  
 幼女「人と妖禍子、共存の道を示した其の所業」 
  
 幼女「礼を言う」 
  
 幼女(…ふむ、そなた達の言葉を借りるならば) 
  
  
  
  
  
 幼女「──ありがとう」 
  
  
  
  
  
 ー終わりー 
  
409Res/508.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20