静香「まさか、こんな日が来るだなんて」
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33:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 20:59:39.40 ID:T5VGsdE90


静香「――わかりません。何度聞かれたって、わからないものはわからないんです……!」

P「……」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:00:39.81 ID:T5VGsdE90
大きな音を立てて扉が閉まり、控室には静寂が戻る。
少し経ち、プロデューサーが息を吐いて椅子に腰を下ろしたとき、もう一方の扉が静かに音を立てた。

ジュリア「よぉ、やっと終わったかい?」

以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:01:50.68 ID:T5VGsdE90
ジュリア「だろうね。あたしにもなんとなくわかるよ。
    あの曲、聞かせてもらったが……。ありゃあ確かに、シズには難しいよな。
    なんせ、相手があのチハなんだ」

P「……」
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:02:47.30 ID:T5VGsdE90
ジュリア「だからあんたもチハも、シズに何も教えてやらない……。教えてやれないんだろ?」

P「ああ……。少なくとも俺はそう考えてる。
 今の静香が抱えている問題には、静香自身で気付いた方がいい。結構、大きな賭けになるけどな」

以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:06:04.10 ID:T5VGsdE90



ジュリア「――悪いね。助けになってやれなくてさ」

以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:06:57.38 ID:T5VGsdE90
春香「なんだか、ずーっと下を向いて歩いてたけど……」

静香「あ、いえ、その……。ごめんなさい、ちょっと、考え事をしてて……」

春香「考え事って……。もしかして、今度の公演のこと? 千早ちゃんと一緒に歌うんだよね?」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:08:59.97 ID:T5VGsdE90
そうして、静香はこれまであったことを話した。
自分のせいで千早を失望させてしまったこと。
それなのに原因がわからないこと。
当の千早には何も教えてもらえないこと……。

以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:09:49.37 ID:T5VGsdE90
春香「本当に失望しちゃってたら、一週間も待ってくれないと思うよ?」

静香「え……」

春香「それに静香ちゃん、言ってたよね? 千早ちゃん、すごく悲しそうな顔をしてた、って。
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:12:17.88 ID:T5VGsdE90
春香「……って、千早ちゃんがどう思ってるかなんて、全部ただの想像なんだけど」

そう言って、バツが悪そうに春香は笑う。
確かに、春香の言ったことはすべて春香の想像に過ぎない。
だが少なくとも、千早と対等に話すことのできるジュリアも同じことを考えていた。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:13:39.75 ID:T5VGsdE90
にっこりと笑い、手を振ってその場をあとにする春香。
が、静香がその背に向けて頭を下げようとしたとき、不意に立ち止まって振り返った。

春香「あ、でも最後にこれだけ教えちゃうね。
  千早ちゃん、静香ちゃんとあの歌を歌うって決まった時、すっごく嬉しそうにしてたんだ。
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:15:42.47 ID:T5VGsdE90
今日はこのくらいにしておきます。
続きは明日の晩に投下します。
明日で最後までいきます。


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