そのスープを飲み干して
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26: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2020/01/11(土) 03:08:38.39 ID:OGeSaM5j0
魅せられる感覚から抜け出す為に、夕食をとることにした。

雑穀スープを口に運び、明日はどうするか考える。ヘカルテの施しを受けるのは、今のナシノにとって魅力的でも、現実的な問題としてこの場所で生活する必要がある。明日は早めに起きて、出来そうな依頼(クエスト)を早く請け負わないといけない。

「あ、ナシノさん。お疲れ様です」

リーテも夕食をとりに来ていて、見かけたナシノに声をかけてきた。座るように促すと、彼女はナシノと対面する位置で座る。今日の依頼(クエスト)は上々だったのか、自分が食べている雑穀スープと一緒にパンも頼んでいた。

お互い新米同士ということもあって、今日がどうだったか教えあう。彼女は先輩と言っていた冒険者と、魔物討伐に出ていたそうだ。期日内に既定の数を討伐すればいいらしいが、倒した数に応じて追加報酬もあるそうで、引き続きその依頼(クエスト)をこなすそうだ。

出来ることなら、それに加わらせてほしいとナシノは思う。けれど、まず才を見出されている魔法も最低限使いこなせないうちに、それを言い出すのは配慮が欠ける。そこは我慢することにした。


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