女「私の王子様」
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14: ◆hXqryVLTis[saga]
2019/10/29(火) 03:46:58.17 ID:OZk/F7Ozo
友女「(てっきり強がってるだけか、もしくはまったく気付いてないのかと思ってたけど……)」

友女「(あれはヤバイね。私の勘が「踏み込むな」って言ってる)」

友「さっきから黙ってどうしたんだ? 男になにか言われたのか?」

友女「男君って、昔からあんな感じなの?」

友「ん? んー、そうだなぁ……あいつとは小学からの付き合いだけど、最初は滅茶苦茶暗かったよ」

友女「暗い?」

友「ムカつくことに昔からイケメンではあったけど、雰囲気が暗すぎて誰も近付かねぇの。それが気になってつい声かけて」

友「全然感情無いみたいで、俺が遊びに誘ってもうんともすんとも言わない。無理やり手引っ張ってっても、抵抗もしない」

友女「……へえ。今からじゃ考えられないわね」

友「最初の一年はもう一人言喋ってる気分だったぞ。でもちょっとずつ喋るようになって来てさ」

友女「というかなんでそんな奴相手に何年も付き合い続けたの?」

友「………………ちょっと見てられなくてな」

友女「はい嘘」

友「なんなんだよ! 見抜くな!」

友女「あんた顔に出まくってるから。で?」

友「友達いなかったんだよ!」

友女「あっ」

友「やめろ! そういう反応が一番傷つくんだからな!」

友女「ごめん」

友「滅茶イケメンな男連れ回してれば人気者になれると思ってました! 文句ある!?」

友女「いやー無いです」

友「くそぅ……」


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