【艦これ】神風「最初の一人」
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639: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/03/21(月) 05:04:55.72 ID:0Hx+2bE/0
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昔から寝つきは良いほうだ。親から赤子の時夜泣きがなさ過ぎて不気味だったとか言われるくらいには。

出張の多い仕事柄、枕を選ばず眠れるこの体は非常にありがたいものだった。

とはいえ、限度がある。

男「うるさい」

絶えず窓に大粒の水滴が着弾し続けている。

カンザスに戻れなくなるんじゃないかと思える程の大風が長屋を揺らし、残った大地を飲み込まんと海が唸りをあげている。

つまり五月蠅い。

夕食時には大雨程度だったがすっかり台風に飲まれたらしい。

時刻は夜九時。そろそろ就寝準備に入る時間だが、今日はこの轟音の中でどう寝るかを考える必要もありそうだ。

秋雲「すんごい音ね」

上唇にペンタブを載せて至極どうでもよさげにそんなことを言ってくる。

この仕草をしている時はだいたい原稿の進みが芳しくない時だ。

男「そこは静かで羨ましいよ」

秋雲「今すぐそっちがマイク切ってくれたら静かになるんだけどねぇ」

男「俺が切ってもそっちで音拾ってるだろ」

秋雲「そんなにずっと聞き耳立ててるわけないじゃ〜ん」

男「ほんとか?」

秋雲「へ?」

男「 今 の 言 葉 は 本 当 か ? 」

秋雲「ひ、暇な時は、別、かなぁ」

男「だと思ったよ。別にいいけどな」

秋雲「ならそんな聞き方しなくてもいいじゃんかあ!」

男「いやお前文句言える立場じゃないからな?」

くだらない会話と報告を交えながら一日の業務を終える。


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