尾頭ヒロミ「私が巨神兵の母親になります」安田龍彦「冗談ポイですよ、尾頭さん」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/07(木) 22:12:54.43 ID:/nmY5k+wO
「駄目です! 完全に暴走状態です!」
「だから言わんこっちゃない!」

一気に10歳は老けたような志村の悲壮な顔。
矢口とて似たような顔をしているだろう。
寝ぼけて大人しいゴジラを利用する筈が。

「総理! このままでは!」
「慌てるな、矢口」
「ですが!」
「キングギドラの動向は?」
「たった今、防衛線を突破しました……」
「そうか。ご苦労」

この30分間。
人知れず海上自衛官は奮戦し、そして散った。
数多の部下を失い消沈する統合幕僚長の肩を肩を叩き、赤坂は労うと、フラフラとした足止りで役目を終えた自衛隊のトップは退出した。

「さて、いよいよだな」
「成功するとは思えません」
「なんだ、怪獣同士手を組むとでも?」
「その可能性は否定できません」

そんな矢口の懸念を赤坂は一笑に付した。

「それだけはありえん」
「どうして断言出来るのですか?」
「あれが生物だからだ」

生物だから、手を組むなどありえない。
なんとも言い得て妙な皮肉であった。
それは人類の戦争の歴史が裏付けていた。


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