396:名無しNIPPER[saga]
2020/03/10(火) 20:16:56.84 ID:thwdXyMI0
 2 逃げる 
  
 飯田「この崖ならすぐには追って来れないはずだ!味方と合流するぞ、走れ!」 
  
 アリス「了解!」 
  
 八咫烏兵「逃すな!」ズガガガン! 
  
 タタタタタン! 
  
 2人は銃弾の雨が降る中、谷を駆け抜け出口まで近づいた。 
  
 ダァン! 
  
 飯田「グハッ!」ドサッ 
  
 銃弾が太ももに当たり飯田はバランスを崩してしまった。 
  
 アリス「晃司!ほら、掴まって!」 
  
 アリスが飯田の体を支えようとしているのを、上から八咫烏の兵士達が眺めている。 
  
 八咫烏兵「今なら仕留められます!」 
  
 ツー「駄目だ、殺さずに捕まえろ、とのことだ。今は行かせてやればいい」 
  
 八咫烏兵「ですが...」 
  
 ツー「少なくともここに奴がいる事は分かった。頭領に報告して増援を送ってもらう。奴は...手強い相手だからな」 
  
 谷に視線を移すと2人は既にいなくなっていた。 
  
 飯田「何とか...逃げ切れたか」 
  
 アリス「ええ」 
  
 2人は谷から離れた岩陰に身を潜めていた。 
  
 アリス「ほら、これで治療したら?」 
  
 飯田はアリスから差し出された救急キットを受け取った。 
  
 飯田「ああ...。さっきのは八咫烏だったな」 
  
 アリス「ええ。でもブリーフィングの時には聞いてなかったわ」 
  
 飯田「恐らく...目当ては俺だろう。理由は分からないが」 
  
 アリス「そうね...」 
  
 すると突然声が聞こえてきた。 
  
 ?「チャーリー!」 
  
 飯田「味方か...。エコー!」 
  
 オウルレギオン兵「おお、イーグル隊か、良かった。銃声が聞こえてきたから偵察に来たんだが、何があったんだ?」 
  
 飯田「八咫烏に襲われた」 
  
 オウルレギオン兵「八咫烏がここに?ま、今はいい。この先で味方が集まってる、ついて来い」 
  
 アリス「分かったわ。行ける、晃司?」 
  
 飯田「ああ、行こう」 
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