博士「どんな本が読みたいんだい?」ホムンクルス「恋愛……小説が読みたいです」
1- 20
15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/01(日) 23:44:09.11 ID:H1GMKT+vO
「博士……」
「なんだ?」
「怒ってますか?」
「いや、怒ってないさ」

そう言うと、娘はほっとしたように安堵した。

「あの……博士」
「どうした?」
「このまま漏らしてもいいですか?」

良いわけない。けれど、怒らないと約束した。

「本当にお前達は困った娘だな」
「ごめんなさい……」
「しかし、だからこそ愛おしい」
「ふあっ……」

抱きしめると、9393番の括約筋は決壊した。

ぶりゅっ!

「フハッ!」

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!

まったく、何なんだこれは。理解が出来ない。
1000年以上研究を続けてきた結果がこれか。
酷すぎて笑えない。だが、だからこそ嗤おう。

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

愉悦ーーそれはたしかな奇跡の魔法。

博士は間違えた。博士は禁忌を犯した。
それでも彼女達はたしかに生きている。
それが愉快で、哄笑となり響き渡った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
16Res/15.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice