高坂京介「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」五更瑠璃「所謂性転換モノよ」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/03(火) 23:59:25.98 ID:Pm5HLfMGO
『姉ちゃん、ここは一時休戦しよう』
『まずは回れ右しろ。話はそれからよ』
『わかった』

休戦を申し出た弟に条件を突きつけ後ろを向かせて、ひとまず建設的に話し合うことにした。

『あのね、お姉ちゃん今トイレ中なの』
『見りゃわかるよ』
『わかるなら、外で待ってなさいよ』
『トイレの中と外じゃ精神的に差があるんだ』
『なにそれ、どういう意味?』
『廊下で漏らすのは人としての尊厳を失う』
『そうね』
『トイレの中なら間に合わなくても、まあいいか、姉ちゃん洗ってくれるし、と思える』
『ふざけんな! 自分で洗いなさいよ!?』

一刻の猶予もないのに呑気な姉弟であった。

『俺が漏らすと姉ちゃんが困るだろ?』
『あんたひとりで困ってなさいよ』
『弟を……見捨てるって言うのか?』
『中学生にもなって漏らす弟なんて知らない』

姉の冷たい言葉に、弟はむっとして言い放つ。

『よし、わかった。このまま漏らしてやる』
『は、はあっ!? ちょっとあんた、本気?』

狭い個室の中で後ろを向いている弟の臀部は丁度姉の顔の前にあって、冗談ではなかった。

『さぁーて、いっちょ世界を救ってくるか』
『やめて! お姉ちゃんの世界が壊れちゃう!』

泣きながら懇願する姉に弟はやれやれと首を振り聡明な頭脳で導き出した折衷案を提示した。


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