高坂京介「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」五更瑠璃「所謂性転換モノよ」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/04(水) 00:01:49.44 ID:arE/+xlHO
「めでたし、めでたし……」
「くかー」

黒猫がおまけの番外編を読み終えると、途中から話についていけなかった京介はとっくに脱落していて、彼女の隣で爆睡していた。

「まったく、ほんとに年下の弟のようね」
「むにゃむにゃ……瑠璃ねーたん、お風呂……」

どうやら随分幸せな夢を見ているらしい。
起こすのは、気が引けるので、代わりに。
瑠璃ねーたんは京介の耳元で甘く囁いた。

「京ちゃんの下着なら喜んで洗ってあげるわ」
「フハッ!」

どうやら夢の中で何かが起こったらしい。
寝言にしては大きな愉悦を京介が口にすると。
隣室からドンッ! と、大きな物音が聞こえた。

どうやら桐乃が盗み聞きをしていたらしい。

「ほんと、素直じゃないんだから」

溜息混じりに呟くと、再び床ドンされた。
それから扉が開く音が聞こえて、ノック。
こちらの返事を待たずに、桐乃が現れて。

「……その新作のコピー、私にもちょうだい」

拗ねたように口を尖らせて、桐乃がお願いを口にした瞬間、寝ていた京介が哄笑した。

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「うっさい京介! 寝ながら笑うな! キモい!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

頑なに寝たふりをし続ける、頑固で優しい兄。
そんな兄が大好きな癖に、素直になれない妹。
まったく困った兄弟だと、黒猫は呆れ果てた。


【作者からの挑戦状】


FIN


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