ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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43:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:44:31.51 ID:kNKMPaOnO
「ハリー!」

会心の一撃が決まり、トロールを昏倒せしめたドラ子は急いで自らの主君へと駆け寄った。

「痛てて……ドラ子、助かったよ」
「我が君! お怪我はありませんか!?」
「軽い打ち身程度かな。ていうか、我が君って恥ずかしいからやめてよもう。大袈裟だなぁ」
「バカ!」

ドラ子はもう、どうにも我慢ならなかった。
荒れ果てたトイレに、乾いた音が響き渡り。
頬から伝わるジンジンとした痛みによって。
ハリーは今、自分が叩かれたのだと知った。

「痛いよ、ドラ子……」
「死んじゃたら……どうするんですか?」

言われて気づく。
死んだら痛みすら感じないと。
ハリーの頭を膝に抱くドラ子の涙が滴った。
死んだら、その温もりすらも感じないのだ。

「心配かけて、ごめん」
「うわあああんっ! ばかぁああああっ!!」

ハリーが謝ると、ドラ子は泣いた。
本当は抱きしめて、慰めてやりたかった。
しかしハリーは、新たな敵を感知していた。

額の傷跡が、ジクジクと痛んでいた。

「ドラ子、僕から離れて」
「ハリー……?」
「何か、来る……!」

現れたのは、まるで影のような、何かだった。


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