40: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:54:48.44 ID:clFucneV0
  
 「私に会えて、嬉しい?」 
  
 「嬉しい。かなり」 
  
41: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:55:37.34 ID:clFucneV0
  
 「でも、その、なんだろう。いなくなったら探してもらえるくらい大事に思ってもらえていた、ってのは嬉しいもんだな」 
  
 「これからはそういう悩み事は私に言いなよ。聞いてあげるから」 
  
42: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:56:27.13 ID:clFucneV0
  
 「気付いてなかったの?」 
  
 「何が?」 
  
43: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:57:06.05 ID:clFucneV0
  
 そのとき、彼が大きく一歩を踏み出して、私の前に立ち塞がる。 
  
 「何?」 
  
44: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:57:34.94 ID:clFucneV0
  
 ぐっ、と力を込めて足の甲を踏んでやると、彼は「いてぇ」と間の抜けた声を上げる。 
  
 そうして私も鞄から携帯電話を取り出して、連絡先を交換した。 
  
45: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:58:00.96 ID:clFucneV0
  
  
 きっと。 
  
 私たちはこの工程を踏む必要があったのだろう。 
46: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:59:22.33 ID:clFucneV0
 終わりです。 
47:名無しNIPPER
2019/12/09(月) 01:51:12.10 ID:2WA04Ytw0
 良かった 
 ありがとう 
48:名無しNIPPER[sage]
2019/12/09(月) 09:14:40.36 ID:8poWbhj60
 乙! 
  
49:名無しNIPPER[sage]
2019/12/10(火) 03:08:16.57 ID:exqPAX7d0
 乙! 
 他には何か書いてないの? 
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