女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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136: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 21:47:15.94 ID:xdKyTgMJ0
 女「わがままで、ごめんなさい。 
    
   あなたと、一緒にいたいです。 
    
   お返事、待ってます。 
137: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 21:53:45.28 ID:xdKyTgMJ0
 ほとんどの生徒が僕をジッと見つめては、「誰?」という顔をする。 
  
 それは当然の反応だから、さして気にしないけれど。 
  
 それ以上に、こんなに大勢の人から視線を浴びられる経験がない僕は、萎縮することしかできなかった。 
138: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 21:55:03.50 ID:xdKyTgMJ0
 身体が妙に熱い。 
  
 コートを着ていることで、余計身体の熱は逃れることができず、僕の体に留まっていた。 
  
 きっとさっき起きた事柄のせいだろう。 
139: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 21:58:57.29 ID:xdKyTgMJ0
 男「ふう」 
  
 息が詰まるような空気から解放された僕は、ゆっくりと息を吐いた。 
  
 今僕は、校庭から少し離れた場所にやってきていた。 
140: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 21:59:24.10 ID:xdKyTgMJ0
 女「呼びましたか」 
  
 男「うわぁ!?」 
  
 後ろからいきなり声をかけられる。 
141: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:02:01.43 ID:xdKyTgMJ0
 男「そ、そうなんだ……」 
  
 女「はい」 
  
 男「……」 
142: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:06:54.30 ID:xdKyTgMJ0
 女「……ごめんなさい」 
  
 彼女はまた、謝った。 
  
 遠くから聞こえるパーティーとはうってかわって、こちらはあまりにも静寂過ぎた。 
143: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:07:21.51 ID:xdKyTgMJ0
 男「僕の、おかげ?」 
  
 女「はい。男さんのおかげです」 
  
 男「僕は何もしてないと思うけれど……」 
144: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:07:49.14 ID:xdKyTgMJ0
 男「僕じゃなければってどういうこと?」 
  
 女「さきほど、ステージ上で言ったことが全てです」 
  
 男「……」 
145: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:11:02.75 ID:xdKyTgMJ0
 女「でも」 
  
 男「て、照れるから!」 
  
 女「私も同じです」 
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