女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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139: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 21:58:57.29 ID:xdKyTgMJ0
 男「ふう」 
  
 息が詰まるような空気から解放された僕は、ゆっくりと息を吐いた。 
  
 今僕は、校庭から少し離れた場所にやってきていた。 
140: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 21:59:24.10 ID:xdKyTgMJ0
 女「呼びましたか」 
  
 男「うわぁ!?」 
  
 後ろからいきなり声をかけられる。 
141: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:02:01.43 ID:xdKyTgMJ0
 男「そ、そうなんだ……」 
  
 女「はい」 
  
 男「……」 
142: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:06:54.30 ID:xdKyTgMJ0
 女「……ごめんなさい」 
  
 彼女はまた、謝った。 
  
 遠くから聞こえるパーティーとはうってかわって、こちらはあまりにも静寂過ぎた。 
143: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:07:21.51 ID:xdKyTgMJ0
 男「僕の、おかげ?」 
  
 女「はい。男さんのおかげです」 
  
 男「僕は何もしてないと思うけれど……」 
144: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:07:49.14 ID:xdKyTgMJ0
 男「僕じゃなければってどういうこと?」 
  
 女「さきほど、ステージ上で言ったことが全てです」 
  
 男「……」 
145: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:11:02.75 ID:xdKyTgMJ0
 女「でも」 
  
 男「て、照れるから!」 
  
 女「私も同じです」 
146: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:11:28.38 ID:xdKyTgMJ0
 男「というか女さん、どうしてそんな薄着なの?」 
  
 ふと気づく。さっきまで纏っていたコートがない。 
  
 女「あっ」 
147: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:12:04.74 ID:xdKyTgMJ0
 男「だ、大丈夫?」 
  
 女「はい、自業自得なので」 
  
 男「コートはどこにあるの?」 
148: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/23(木) 22:12:30.49 ID:xdKyTgMJ0
 女「戻ります」 
  
 男「え、今から?」 
  
 女「はい」 
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