女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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14: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:28:21.35 ID:IEuf6uP80
 男「はー、なんとか買えた……」 
  
 ボリューム満点のタマゴサンドを死守して、彼女の待つ場所に戻ってきた。 
  
 女「どこで食べますか」 
15: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:29:11.84 ID:IEuf6uP80
 男「急に誘われてビックリしたよ」 
  
 女「そうですか」 
  
 男「うん」 
16: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:30:23.39 ID:IEuf6uP80
 女「男さんと、今日はご飯を食べようと思っていましたから」 
  
 男「どうして?」 
  
 女「一緒に食べたいから、では理由にならないでしょうか」 
17: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:32:58.57 ID:IEuf6uP80
 女「すごいです」 
  
 彼女は珍しく、手をパチパチと叩いてみせた。 
  
 女「いつも、あの状況で買っているんですね」 
18: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:34:04.95 ID:IEuf6uP80
 女「では、一口だけ。でも、今男さんが食べているもので大丈夫です」 
  
 僕が持っているサンドイッチを指さす。 
  
 男「えっ。そ、そう?」 
19: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:35:09.69 ID:IEuf6uP80
 女「どうかしましたか」 
  
 男「あ、いや……」 
  
 てっきり、一度手に持って食べると思っていたので、少々驚いていた。 
20: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:35:49.76 ID:IEuf6uP80
 女「弁当は作らないのですか」 
  
 男「え、僕?」 
  
 女「はい」 
21: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:38:14.37 ID:IEuf6uP80
 女「はい」 
  
 男「ま、毎日?」 
  
 女「そうですね」 
22: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:39:52.63 ID:IEuf6uP80
 その後も、他愛のない会話は続いた。 
  
 彼女はとにかく表情は変わらないけれど、別に不機嫌というわけではないようだ。 
  
 男「ふう」 
23: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:41:14.88 ID:IEuf6uP80
 続きます。 
  
 冬のお話です。少々お付き合いください。 
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