女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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20: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:35:49.76 ID:IEuf6uP80
 女「弁当は作らないのですか」 
  
 男「え、僕?」 
  
 女「はい」 
21: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:38:14.37 ID:IEuf6uP80
 女「はい」 
  
 男「ま、毎日?」 
  
 女「そうですね」 
22: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:39:52.63 ID:IEuf6uP80
 その後も、他愛のない会話は続いた。 
  
 彼女はとにかく表情は変わらないけれど、別に不機嫌というわけではないようだ。 
  
 男「ふう」 
23: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/11(水) 21:41:14.88 ID:IEuf6uP80
 続きます。 
  
 冬のお話です。少々お付き合いください。 
24:名無しNIPPER[sage]
2019/12/13(金) 07:59:06.15 ID:33cJyEtRo
 好き 
25: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/13(金) 21:54:00.14 ID:8bowcbh90
 昼食の時間後、教室がいつもと違うザワつきに包まれていた。 
  
 男(な、なんだ?) 
  
 視線は、僕と女さんへと向けられていた。 
26: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/13(金) 21:55:00.23 ID:8bowcbh90
 この日最後の授業が終わり、ホームルームを終えて、僕は帰る準備をしていた。 
  
 女「男さん」 
  
 またまた不意に、僕の席に女さんは来ていた。 
27: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/13(金) 21:56:20.37 ID:8bowcbh90
 男「……」 
  
 女「……」 
  
 男「家、同じ方向だったんだね」 
28: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/13(金) 21:56:47.40 ID:8bowcbh90
 男「断る理由なんてないよ」 
  
 女「そうなのですか」 
  
 男「うん。別に一緒に帰る人もいないし」 
29: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/13(金) 21:57:47.81 ID:8bowcbh90
 男「あ、ほら」 
  
 女「……驚きです」 
  
 彼女は口を手で押さえて、しばらくの間硬直した。 
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