女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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32: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/13(金) 22:00:04.87 ID:8bowcbh90
 女「……それに」 
  
 彼女はまた言葉を紡ぐ。 
  
 女「夏はエアコンをつけてくれました」 
33: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/13(金) 22:00:47.88 ID:8bowcbh90
  
 つづきます。それでは。 
34:名無しNIPPER[sage]
2019/12/14(土) 05:21:07.86 ID:lbbCZ0TDo
 良き 
35: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:51:19.22 ID:oirh8cVe0
 女「……」 
  
 男「……」 
  
 沈黙が続く。 
36: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:55:29.35 ID:oirh8cVe0
 サラリと、感情のないアンドロイドのような顔でそう質問した。 
  
 女「私、人を好きになるのが初めてで」 
  
 もはや。 
37: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:56:23.65 ID:oirh8cVe0
 男「ちょっと待って」 
  
 女「はい」 
  
 男「そ、その好きな人って」 
38: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:57:00.11 ID:oirh8cVe0
 男「う、うーん……」 
  
 とにかく、この状況をどうすればいいのか、僕は迷った。 
  
 女「……」 
39: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:00:36.09 ID:oirh8cVe0
 女「分かれ道です。男さんの家はどちらですか」 
  
 男「え、僕はこっちだけど」 
  
 女「なるほど。私は逆です」 
40: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:03:58.17 ID:oirh8cVe0
 彼女は、不思議な人だ。 
  
 好きな人に対して、好きな人にどう対応すればいいかと問う。 
  
 あまりにもナンセンスだ。 
41: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:04:40.73 ID:oirh8cVe0
 女「おはようございます、男さん」 
  
 男「お、おはよう」 
  
 次の朝。教室に着くなりいつも通りの変わらない挨拶を済ませて、僕はストーブをつけた。 
42: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:05:10.29 ID:oirh8cVe0
 女「はい」 
  
 男「昨日の質問について、なんだけど」 
  
 女「はい」 
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